ジャマイカ系黒人の父とインド系の母を持つ移民２世です。両親はともに公民権運動に関わりました。カリフォルニア大法科大学院修了後、検事として活動です。カリフォルニア州司法長官を経て、上院議員に転じ、副大統領となりました。

検事時代から性的少数者（ＬＧＢＴなど）の権利拡大に尽力しました。副大統領としては女性の人工妊娠中絶の権利を訴え、若者世代を中心に支持を広げました。

しかし、副大統領就任以降、側近の辞任が相次ぎ、人望が薄いとの指摘もあります。担当となった不法移民問題でも、十分な対策を取らなかったと批判を浴びています。

外交・安全保障に関しては、バイデン氏のような豊富な経験はありませんが、２２年には故安倍晋三元首相の国葬参列のために訪日です。アジア系という出自もあり、「インド太平洋地域に特に強い関心を持っている」（在米外交筋）とされます。（時事）